小さな言葉
ある日、小さな子どもがいました。その子には、言いたい言葉がありました。それは、
「ありがとう」
かもしれません。
「ごめんなさい」
かもしれません。
その子にとってとても大切な言葉でした。
でも、その言葉を言うにはとても勇気がいりました。
何度も迷って、何度も考えて、そしてその子は小さな声でその言葉を伝えました。その瞬間。
生まれたばかりだった「てらす」のほっぺに小さな灯がともりました。
「あっ。」
てらすは思いました。
「これも、努力なんだ。」
その日から灯てらすは、誰にも気づかれないような小さな努力を見つけては、そっと灯をともすようになりました。
今日もどこかで、誰かが本をひらく音がします。そしててらすは、トテトテと歩いてその努力のそばへ行きます。そして、そっと言うのです。
「ひとりじゃないよ。ちゃんとそばにいるよ」
てらすのお部屋
