はじまりのおはなし
むかしむかしのことです。
暗い夜に本を読むことは、今よりずっとたいへんなことでした。
明るい灯りがない時代、ある人は雪の光をたよりに、またある人は蛍の光をたよりにして、少しでも多く学ぼうとしました。少しでも本を読もうとしたのです。今ではそれを
蛍雪の功といいます。
静かな夜。古い本をひらく音がします。
「もう少しだけ読もう。」
「もう少しだけ頑張ろう。」
ページをめくる小さな指先。そんな思いのそばには、いつも小さな灯がありました。
その灯の中には、人の学びたい気持ちや努力する心に惹かれて、長い時間をかけて
妖精になるものがいます。
それがてらすです。
てらすは今日も頑張る人のそばに。その努力をそっと静かにてらしています。
「大丈夫。きっとうまくいくよ。」
てらすのお部屋
