特集│自分から勉強する子になるには?――てらこの教室で起きている変化
みなさんこんにちは、てらこです。
「うちの子、言われないと勉強しないんです」。塾をしていると、そんなお悩みに出会うことがあります。どうしたら子どもが自分から勉強するようになるのでしょうか。この問いに簡単な答えはありません。ただ、最近のてらこの教室で、私たちが大切にしたい変化が生まれつつあります。今回はそのお話です。
🌱 教室に来たら、まずテキストを開く
最近のてらこっこたちは、教室に来ると自分でテキストを開き、前回の続きを始めるようになっています。「先生、今日は何をするんですか?」と毎回指示を仰ぐのではなく、自分で取り組み始める。途中でわからないことがあったら、先生に聞く。そして、また自分で進めていく。これだけ聞くと、「普通のことでは?」と思われるかもしれません。でも、子どもたちの学びをそばで見てきた私には、なかなか大きな変化に映るんです。
🌱 「自分で解けない」と「自分で始められない」は違います
ここで、ぜひお伝えしたいことがあります。「一人では問題を解けないこと」と「一人では勉強を始められないこと」は、まったく別です。
問題を解くために、先生の説明や支えが必要な子はいます。学年をさかのぼって基礎から取り組む必要がある子もいます。だからといって、その子が自分でテキストを開き、自分で一問目に取りかかることまでできないとは限りません。逆に、難しい問題を解ける学力があっても、誰かに勉強の段取りを決めてもらわないとなかなか動き出せない子もいるでしょう。学力と、学び始める主体性は同じものではないんですね。勉強が苦手な子に「自分でやりなさい」と突き放すのではなく、必要なところでは手を貸しながら、自分で始められる部分を少しずつ増やしていく。そのことに意味があると思っています。
🌱 安心して質問できることが土台になる
では、自分から学び始めるためには何が必要なのでしょう。私たちは、まず「安心」が土台にあると考えています。わからないと口にしても大丈夫。間違えても笑われない。できなかった問題をもう一度やってもいい。そんな感覚がなければ、自分から挑戦するのは難しいものです。先生に質問することは、決して受け身ではできません。自分で解いてみて、わからないところを見つけ、それを言葉にして尋ねる。そこにはいくつもの主体的な行動が含まれています。
大切なのは、何でも一人でできるようになることではなく、必要なときに助けを求めながら、自分の学びを進められるようになることだと思います。
🌱 集団と個別の行き来が、背中を押す
てらこでは、個別指導だけでなく集団指導も行っています。集団授業で友達の頑張りを見て刺激を受ける。個別指導で自分の理解に合わせて取り組み、できることを増やす。そして、次の集団授業でもう一度挑戦する。この行き来が、子どもたちの「やってみよう」を後押ししているのではないかと感じています。ただし、集団と個別を組み合わせさえすれば必ず主体性が育つ、という単純な話ではありません。教室で安心して過ごせること、講師が必要なところを支えること、その積み重ねがあってこそです。🌱 自分から始める、その小さな一歩
もちろん、てらこの子どもたちが全員、いつでも自分から何でもできるようになったわけではありません。日によって気持ちが乗らないこともありますし、先生の声かけが必要な日もあります。それでも、教室にやって来て、かばんを置き、テキストを開いて前回の続きを始める。その何気ない姿に、私は嬉しさを感じています。
「ただいま」と言える場所で、昨日の続きから学び始められる。
点数や成績も、もちろん大切です。それと同じくらい、自分から一歩を踏み出す力も育てていきたい。てらこは、そんな教室でありたいと思っています。
【てらすのひとこま】
集団指導でもてらこっこはてらこっこ。個別指導でもてらこっこはてらこっこ。いつも彼ら彼女らは自分の問題にときにまじめに、ときに「……w」で向かい合っている。そんな姿をてらすはほほえましく見守っています。
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